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GOKIGEN Life

蒋淵

愛媛県宇和島市



海と共に生きる港町。

宇和島市中心部から西へ車で 1 時間、海に突き出た小さな半島の先っぽにある静かな港町。
7 つの集落からなる300人の小さな村で、海と空がとても美しい。
もともとイワシ漁を中心とした漁村でしたがイワシ漁が不漁となり網元の倒産が相次ぐ中、昭和 30 年代後半より真珠やハマチなどの養殖業が主力産業となりました。
アジ、鯛、カンパチ、岩ガキなどの海の幸に囲まれ、海を舞台にした豊かな暮らしが息づく港町です。

ここでは毎年8月13日に「トントコ踊り」と呼ばれるお祭りが行われます。
この踊りは江戸時代中期ころから始まる蒋淵地区7集落の盆踊り。
さすがは港町、なんと踊る舞台は海の上です。
海に船2艘を横に並べて舞台を渡し、航行しながらの“船上盆踊り”。
踊り手は浴衣姿にたすきがけで、4名ずつ向かい合ってシデを片手にもち、小太鼓や鐘を伴奏に歌にあわせて軽快に踊っていきます。
船で集落ごとに巡回して踊りを奉納していく全国でも大変珍しい盆踊りです。

「トントコ踊りでは、“落としの鼻”で踊るときが一番大切。あそこは違う、何かがいる。」

(30代漁師)

トントコ踊りは7つの集落を船で巡っていきますが、お祭りは“落としの鼻”への踊りの奉納から始まります。
これは半島の突端の岩場にある平家の落人の供養塔。
普段は陽気なみなさんがここでは神妙な面持ちになり、厳かな雰囲気の中で祭りが始まります。
「あそこには何かがいる」と語った30代の漁師さん。
「あそこで踊り終わるとホッとする」とも。
目に見えないものへの畏怖の念を胸に踊る姿には、美しさを感じます。

「畑は土壌を変えられるが、海は変えられない。山と海の根本の違いはそこ。」

(60代漁師)

蒋淵では多くの方が真珠、ハマチ、アジ、鯛、カンパチ、岩ガキなどの養殖に携わっています。
海のない山国で育ちましたとあいさつする私に、漁師さんが語ってくれた言葉。
畑は土壌がやせてくれば土を変えたり肥料を入れたりして、人間が手を入れることができますが、海ではそれができない。
海の恵みを受けながらも、水温や成分、海流など環境の変化に従わざるを得ない海暮らしの現実。
「人間が自然の変化に合わせることが大切」と続けてくれました。

「ここ(蒋淵)に来たら呑み助になってしもーた。」

(60代漁師)

蒋淵の方はとにかくお酒が大好き。
「トントコ踊りのおもしろさはお酒の席。これがなかったら続いていない。」とみなさん口を揃えるほど。
お酒をほとんど飲まなかった方も、いつの間にか呑み助になってしまっていたようです。
蒋淵の方々の気質は?と伺うと、
「ここではみんな昔から助け合っている。真面目で思いやりがある。」
「ここはよそ者を受け入れてくれる不思議な力がある。落ち着ける場所で人があったかい。」と。
お酒好きの裏には、海文化が育んだ“人好きの文化”が色濃くあるようです。

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