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GOKIGEN Life

東出雲

島根県松江市



神話が息づく気高き地。

今でも暮らしのあちこちに神様が登場し、神話が息づいている地、東出雲。格式の高い神社が多く、日本神話の世界がそこここに散りばめられています。
その中で450年間にわたってほし柿づくりを行っている集落があります。
19軒の干し柿農家が集まる畑集落。
里山いっぱいに広がる柿畑、秋には柿すだれで橙に染まった柿小屋が点在し、この地域ならではの風景が広がります。
100年後に残したい日本の風景にも選ばれ、お母さんたちがとっても元気な集落です。

「この地域は雲が多い。神様は雲に乗ってやってくる。」

(50代・地域づくり人)

こんな言葉を聞くと神様が雲の上からいつも見守ってくれている、そんな気すらしてきます。
たしかに、いつ訪れても東出雲の空には雲がかかっているような…。
この地域の人たちは、何かにつけて「神様が…」と今でも会話の中で言い、子どもたちにも「神様が見ているよ」と話すなど、普段の生活の中で神様が登場することも多いようです。
恵比寿様の伝説が残っている地域では、
恵比寿様がサメに足を食べられる要因となった鶏の肉をなんと今でも食べない風習が残っているとのこと。
暮らしの中に神様がいる地、東出雲。

「(干し柿づくりに)使うのは太陽と風。」

(60代・柿農家)

畑地区の干し柿づくりでは、手間暇がかかろうとも天日干しや手づくりにこだわっています。
「よそと同じことをしても仕方ない。よそがやらないことをやる。」とおっしゃる農家さんたちの気概を感じます。
基本は土づくりからだそうで、一年かけてじっくりと柿を育てていきます。
ある年配の農家さんは、「先祖が残してくれた土地だから、ひとつも無駄にすることなく受け継いでいきたい。」と。
またある農家の跡取り息子は、「小さい頃から見たり手伝ってきた干し柿づくりにはとても愛着がある。この伝統はずっと途絶えないでほしいし、僕達もそのためにこの先も努力しないといけない。」と。
干し柿づくりを通じて脈々と受け継がれてきた想いが、ここにはあります。

「一人ひとり人間の顔が違うように、柿もみんなそれぞれ違う。」

(70代・柿農家)

一つひとつ手作業で収穫し、皮をむき、干していく。
手塩にかけた干し柿づくりをしているからこそ、柿一つひとつの顔が違って見えてくるのでしょう。
そんな農家さんたちも優しく穏やかで、個性豊か。
特に各家のお母さんたちの明るく元気なこと。
ある若いお母さんは、「人口減少や後継者不足が言われていますが、ここの将来はなんとかなると思っています。切り拓く道は必ず見つかる。だからやりたいことは何でもやって楽しんでいこうと思います。」と。
畑集落では、みなさん支え合いながら集落一丸となって美味しい干し柿づくりに取り組んでいます。