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GOKIGEN Life

遠山郷

長野県飯田市



神と人が暮らす天空の里。

長野県の南東、南アルプスと伊那山脈に囲まれた谷あいの地は、古くから遠山郷と呼ばれ、山のかなたの郷とされてきました。
日本三大秘境のひとつとも言われるこの地には、鎌倉時代より続く「霜月祭り」というユニークなお祭りがあります。
湯立て神楽の古い様式をとり、面をつけた神様が次々と現れては湯釜の周りを一晩中舞っていきます。スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」のモデルにもなったお祭りです。
信州の山奥で数百年にわたって受け継がれてきた文化・伝統を感じられ、村びとの心意気が詰まった空間に身を置くことで、日本のこころに想いを馳せることができる里です。

「霜月祭りは無くしたらラク。でも代りのものは生み出せない。」

(30代・霜月祭り保存会員)

遠山郷の各地の神社ごとに旧暦霜月(12月)に開催される霜月祭り。
鎌倉時代に始まったと言われており、神社の中に設けられた竈(湯釜)を中心に、湯立てなどの神事や舞が夜から明け方にかけて行われます。
湯釜には聖なる水と火によって聖なる湯が立てられます。
この湯を神々に捧げ、自らも浴びることで、命を清めてよみがえりを願うものです。
厳かな神様、陽気な神様、人と戯れる神様…
多くの神様たちが次から次へと現れては湯釜の周りで舞っていきます。
生命の再生を願い、神々と饗宴(共演)する里の人々のおおらかさを感じられる祭りです。

「ここに暮らす70~80代の方々には、とてもかなわない。」

(30代・農家)

遠山郷の一集落である下栗の里。
ここは聖岳をはじめとする南アルプスの山々を間近に望む、標高1,000m前後の山腹に開けています。
日本のチロルともいわれ、最大38度の傾斜地に家や畑が点在して、懐かしい原風景が今も広がっています。
「ここに暮らす70~80代の方々はすべてを手作業でやってきた。彼らの暮らしの苦労、知恵や技にはとてもかなわない。」と語る地元の若者。
美しい景色の裏には先人たちの努力や苦労がある、そんな当たり前のことにハッとさせられる里です。

「お祭りが人のつながりを生んでいる。」

(30代・農家)

特異な地形に暮らす下栗の里の人々。
個性は様々ですが、それぞれが認め合うからコミュニティとしてやっていけると語る地元の若者。お互いを認め合う大切な機会として霜月祭りがあると言います。
お祭りは技の継承のみならず、そこに関わる里の人の世代を超えたつながりを生んでいると。
そして、「坂畑(急傾斜にある畑)は人の手が入っているからきれい。みんな、隣の人の畑仕事を見て対抗心をもってやっている。自分の畑をきれいにしているというプライド、見栄があるようです。」
お互いを認め合うことで、一人一人の暮らしのあり方、生き方が際立ってくる。
在来種を大切にしているこの地域から学ぶことは多そうです。