GOKIGEN Life

2020/12/10 12:00

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【ごきげん暮らし便り】とは
毎月1日にGOKIGEN Nipponの代表 北原太志郎が日々の暮らしの中で感じたことを投稿します。
そこで浮かんでくる問いかけのようなものを受けて、さらに毎月2人のゲストの方々が発信をします。
ちょっとした文通のような、ご縁がつなぐ企画です。(毎月1日、10日、20日に更新)
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振り返ると、約8年前、ここ南信州売木村に移住したのも「本質」を追い求めてだった。GOKIGEN Nipponの前身であるもざいくプロジェクトに参加して感じたのは南信州には日本の原風景、昔からの暮らしが息づいているということ。そして、自分自身も地に足をつけた暮らしをしたいと思った。

移住の大きなきっかけとなったのは、東京で経験した3.11東日本大震災だった。被災後、東京の街は異様な空気感で包まれ、瞬く間に食べ物や飲み水がスーパーやコンビニから消えていった。放射能汚染の恐れがあり、水道水も安心して飲むことができない。お金があっても何もできない自分の無力さ、一つ歯車が狂えばひとたまりもない都会の脆さを痛感した。

そして2012年5月、「生きる力を高めたい」という思い一心で南信州売木村に移住した。自分自身や家族、仲間、大切な人たちを守るためには、食とエネルギーを自らの手でつくることが大事だと思い、米づくり、野菜づくり、炭焼きを始めた。今住んでいる古民家には五右衛門風呂、囲炉裏、薪ストーブがあり、いざ電気やガスが止まっても薪と炭で生きていくことができる。食べ物とエネルギー源を生み出せる。そこには絶対的な安心感がある。

今の夢は、循環する、持続可能な暮らしをゆるりと豊かに体現すること。「自分自身をたくましく生きる=本質で生きる人」が増えれば日本はもっともっとたくましくなる。


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名前:久保田(能見)奈津子(なっさ)
所縁のある地域:兵庫県朝来市、長野県売木村

株式会社百匹目の猿 発起人
1984年 兵庫県朝来市生野町生まれ。
大阪市立大学卒業後、アートアドバイザー→デザイナーズマンションのリーシング営業→ベンチャー企業を経て主に営業力を培う。現代の日本に必要なことを追い求め、「食」「農業」というキーワードから野菜ソムリエの資格を取得し、3.11東日本大震災を契機に人口約500人の長野県売木村へ移住。
地域おこし協力隊を経て売木村職員となり、観光、移住定住、地方創生プロジェクトを村長と二人三脚で遂行する。7年間の行政での経験を生かし株式会社百匹目の猿を仲間と共に起業し、現在は道の駅を運営しながら小さな村の存続に奮起中。
人生のモットーは「たった一度きりの自分の人生、映画のようにおもしろい人生を」。
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