GOKIGEN Life

2021/01/01 15:04


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【ごきげん暮らし便り】とは
毎月1日にGOKIGEN Nipponの代表 北原太志郎が日々の暮らしの中で感じたことを投稿します。そこで浮かんでくる問いかけのようなものを受けて、さらにゲストの方が発信をします。ちょっとした文通のような、ご縁がつなぐ企画です。(毎月1日、15日に更新)
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あけましておめでとうございます。
令和3年の元旦を、長野県松川町にある生家で迎えています。

ここでは年末から正月にかけて神棚や仏壇へ3回に分けてお供えをしています。
年末から翌年11日までは鏡餅とお酒、大晦日の夕食時にはごはんと魚、野菜汁、元旦から3日まではお餅と干し柿ととろろ汁、といった具合。

数年前からこのお供えは私と息子がやる役目になりました。
どの神様にはどの器を使って何をお供えするのか、神棚の種類や仏壇によってそれぞれやり方が異なっています。お供えするたびに、手を合わせて神仏と対話をする。
これは私の祖母のときから伝わっているもの。おそらく祖母も先代からやり方を聞いて毎年の習慣として続けてきたのだと思います。

祖母のときから時代は大きく変わっています。
一方で、年末年始のお供えのように、時代は変わろうとも変わらない暮らしの風習があります。

1年という自然のサイクルに人の営みを合わせ、季節ごとの行事を行うことで、先人たちの知恵や技、美意識を継承していく。人々の営みが時間の流れと共に直線的に進んでいくのではなく、1年というサイクルでまためぐり巡ってくる。いわばらせん状に進むことで、継承されるものがある。時代を超えて人々が同じ意識で同じ行為をする。この仕組みはなんだかすごいです。

4つの季節が明確に存在する日本。
それぞれの季節のめぐり巡る風習を、ひとつずつ丁寧に味わっていきたいと思います。


「あなたが大切にしている風習は何ですか?」


GOKIGEN Nippon 代表 北原 太志郎



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名前:北原太志郎(だいしろー)
所縁のある地域:長野県松川町

GOKIGEN Nippon代表
1980年 長野県松川町生まれ。
北海道大学文学部卒業後、日本赤十字社に就職し、資金調達事業や青少年育成事業に携わる。
地域活性のコンサル会社に転職し、東京の品川宿のまちづくり事業を担当する。
30歳で東京生活に区切りを付けて生まれ故郷にUターン。飯田市観光課職員として、リニアでつながる飯田と品川の交流プロジェクトを立ち上げる。
7年間の市役所勤務後に独立。GOKIGEN Nipponの構想実現に向けて奮闘しつつ、地元松川町の観光地域づくり会社で滞在交流型プログラムの企画造成にも携わっている。
人生のモットーは、「日本人として生き、日本のこころを未来へ届ける」。
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