2020/10/01 12:00
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【ごきげん暮らし便り】とは
毎月1日にGOKIGEN Nipponの代表 北原太志郎がジャーナルを投稿します。そこで浮かんでくる問いのようなものを受けて、さらに他の寄稿者が発信をします。ちょっとした文通のような、ご縁がつなぐ企画です。(毎月1日、10日、20日に更新)
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「あなたはなぜご飯を食べるのでしょうか?」
小学生でも答えられるようなこんな質問を、最近ある方から投げかけられた。
ここ数年、近所の仲間たちと醤油づくりを楽しんでいるが、お世話になっている搾り師さんのそのまた師匠という方からの問いかけだった。
ご飯を食べる理由…
お腹が空くから。食べないと死んでしまうから。
当たり前すぎる答えを用意していた自分にとって、ハッとする答えが返ってきた。
「両親やご先祖様たちからいただいた命を、次の世代、その次の世代へとつないでいくため」
命をつないでいく。
そのためには丈夫な身体であることが大切で、丈夫な身体をつくるために毎日体に良いものを食べる。ということらしい。なるほど、自分の身体は命のバトンをつなぐために必要な大切なものなんだ。そう考えると、不思議と自分の身体が尊く、愛おしいものに感じられてくる。
お腹が空くから食べる。
これは、自分の命を「点」でしか捉えていない考え方。
命のバトンをつなぐために食べる。
これは、自分の命を連綿と続く「線」の上に置いた考え方。
当たり前に行っている行為の裏にどんな視座を持つか。それ次第で、自分の人生の持つ意味が少し変わってくる気がする。
ちなみに、冒頭の問いかけは、今はもう亡くなられたその方を30年前に追いかけたとあるテレビ取材のワンシーンからのもの。30年前からの問いかけを、少し変換して自分に投げかけてみる。
「あなたはどんな“線”の上を生きていますか?」
GOKIGEN Nippon 代表 北原 太志郎
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名前:北原太志郎(だいしろー)
所縁のある地域:長野県松川町
GOKIGEN Nippon代表
1980年 長野県松川町生まれ。
北海道大学文学部卒業後、日本赤十字社に就職し、資金調達事業や青少年育成事業に携わる。
地域活性のコンサル会社に転職し、東京の品川宿のまちづくり事業を担当する。
30歳で東京生活に区切りを付けて生まれ故郷にUターン。飯田市観光課職員として、リニアでつながる飯田と品川の交流プロジェクトを立ち上げる。
7年間の市役所勤務後に独立。GOKIGEN Nipponの構想実現に向けて奮闘しつつ、地元松川町の観光地域づくり会社で滞在交流型プログラムの企画造成にも携わっている。
人生のモットーは、「日本人として生き、日本のこころを未来へ届ける」。
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