2020/07/07 12:00
長いこと暮らした東京という大都会。
たくさんの色や香りや味、音に囲まれ、「世界の東京」を身近に感じた。
ただ、東京に「世界」はあったが、「日本」を感じることは少なかった。
日本 ― それは特別な時間、特別な場所に行かないと触れることができないものであった。
一方、たまに帰省した生まれ故郷の信州伊那谷。
地域ならではの色や香りや味、音に囲まれ、「日本」が当たり前のようにそこここに転がっていた。
そして、ふつふつとよみがえった自分が「日本人」であるという感覚。
はて、日本の中心であるはずの東京で感じにくく、故郷で感じる「日本」とは一体何か。
グローバル化、経済成長、効率化、画一化・・・
疑うことなく突き進んできた時代の流れの中で、捨て去って来たもの、置き去りにして来たものたち。
そうしたものの中にこそ日本人が大切にしてきたもの、これからも大切にし続けたいものがあるのではないか。
都会からは消えつつあり、地域に力強く息づいているものたち。
ふと、立ち止まりたくなった。
「日本」とは何か。
「日本人」とは何か。
地域に根付く「日本」、そこに生きる「日本人」に会いに、日本各地に出かけたい。
「日本」を知ることは、きっと「世界」を知ることにつながる。
「日本人」に出会うことは、きっと「日本人」である自分に出会うことにつながる。
「日本人」として立ち、この「世界」に生きていく。
GOKIGEN Nipponの旅が、今始まる。
GOKIGEN Nippon 代表 北原 太志郎
-----------------------------------